悪魔の章 027.会敵

『ゲームの内容は極めてシンプル。“鬼ごっこ”です。今より三時間のあいだ、プレイヤーの皆様は鬼に捕まらないよう逃げてください。僭越ながら青の部屋の鬼役は、わたくしマアが務めさせていただきます』 一切の情 […]

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悪魔の章 026.青に住まう鬼

琴子は静かに瞼を開き、決断を下した。 「青にします」 「わかった」 二つ返事で了承する壮士。材料の乏しいなかでの決断に異論なんてあるはずがない。 ただ、 「一応理由があるなら教えてくれ。ただの勘ってこ […]

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断章 002.運命を分かつ一日(下)

午前に入ってからも、できるメイドさんは忙しない。 ランニングから戻った壮士にエサ(朝ごはん)を与え、早くもヘロヘロになっている琴子の着替えを手伝い、奈津は二人をロバートの元に送り出す。 そこまで終えて […]

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感想&コメント置き場

読者さんが私という焚火に燃料(やる気)を投下する場所です。 気が向いたらで構いません。更新した際に書いてやってください。私がやる気になります。

悪魔の章 024.琴子の初陣(了)

「う~ん。これはむずかしいぞ……」 難しい顔で唸って、首をひねる神威。 眉をハの字に曲げたその顔は真剣そのもの。しかし一歩下がって全身を視界に収めれば、いかに彼女が適当に悩んでいるのかわかる。 神威の […]

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悪魔の章 023.琴子の初陣(四)

一度目の精算が終わり、迎えた第二戦。 「…………」 「…………」 カードの配置を終え、両者は静かに睨み合う。 既に共通カード三枚が開示されている。 琴子は手札を軽くめくって内容を確認すると、満足げに頷 […]

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悪魔の章 022.琴子の初陣(三)

「……フォールドですッ」 「本当にそれでいいの?」 琴子が敗北を宣言したと同時に、花子がわざとらしく目を見張った。 続けて彼女は口元に手を添えると、理解できないとでも言わんばかりに眉をハの字に曲げて、 […]

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悪魔の章 021.琴子の初陣(二)

神威は銃に見立てた人差し指を琴子の眉間に添えて言う。 「2発賭けて負けたら2発。オールインしたなら6発。賭けた数の弾丸をリボルバーに込める。負けた奴は一度引き金を引いてもらう。 なーに、余裕だって。ス […]

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クロ

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自作小説を投稿しています。成年向けの内容を含みますので18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
ノクターンノベルズにて「神様のゲーム」連載中です。 ゲーム版の公式サイトはこちら